【四つ話のクローバー】人生に響く言葉が詰まった4つの話

今回は、水野敬也さん著作の【四つ話のクローバー】という本をきーまそんが読んで、そのレビュー(感想)を語っていきたいと思います。

どうも、こんにちは〜。

『きーまそん』です。

今回はですね、【四つ話のクローバー】という本を読んでみました。

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この本の著者である水野敬也さんで有名な作品は【夢をかなえるゾウ】が挙げられますね。きーまそんはまだ読んでいませんが、今後機会があれば是非読んでみたいものです。さて、今回の【四つ話のクローバー】なのですがタイトル通り、四つのお話で構成されています。

※ここからはお話のネタバレも含みますので注意してください!

簡単な物語のあらすじ

主人公であるあっちゃんは仕事を実質クビになってから1年余、新しい仕事も見つからず人生に絶望していたところに旧知の友人である神谷と出会います。人生に絶望を感じるあっちゃんに、神谷は自身の祖父から聞いた四つの話をしていくのでした・・・。

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祖父が作った四つの物語

一つ目は人生に成功したある会長のお話。
二つ目は成功を収め続ける人と全てに感謝する人の二人が幸せについて勝負するお話。
三つ目は手違いで半分死んでしまった人のお話。
四つ目は氷の親子熊のお話。

どのお話も現実を超えているところがありますが重要なのは話の展開ではなく何を伝えようとしているか、ということですね。それでは一つ一つのお話についての感想を書いていきます。

深沢会長の秘密

深沢会長の秘密、実は・・・

彼は馬だったのです!!(デデーン)

・・・はい。正直これを見たとき「なんじゃこりゃ」と思いました。ですがこの馬は、僕ら人間よりも凄かったのです。

なぜ世の中の多くの人が、思ったように頑張ることができないのか。その理由を一言で言えば、『一人の人間の中で二つの願望がぶつかり合っている』からだ。

——深沢会長(馬)

この話で一番心に残ったのは、この言葉です。「確かに」と思わされました。思い当たる節がいくつかあったのです。例えば

「ブログの記事を更新しないと・・・けど面倒くさいなぁー。だらーっとしてよう。」

ということが結構たまにあります。これは『ブログを更新したい』という願望と『面倒くさいから今日はやめたい』という願望がぶつかり合っているのです。

そんな気持ちでいる人間は、『頑張ることができない』と深沢会長(馬)は言っているのでしょう。そして彼は同時にこう言いました。

願望を大きく育てることができれば、今まで面倒くさかったり嫌だと思っていたことも、その願望を叶えるための『やりたい』ことに変わる。

——深沢会長(馬)

願望を大きく育てる。これが今の僕に足りなかったことの一つなんだな・・・と認識させられました。非常に面白い考え方です。僕も願望・・・もとい野望を抱えようと思います。

ハッピーコロシアム

通称『幸せ対決』。出されたお題に対してどれだけ幸せでいられるか、ということを競う競技がある世界のお話です。その決勝に立った選手二人は、言ってしまえば『真逆の人間』でした。

成功を収め続け、それでも尚歩みを止めないお金持ちな真田選手
先ではなく、今ある全ての物(者)に感謝をする貧乏な天海選手

どちらも幸せな人生を歩むには十分な資格を持った人間だと思います。しかし、どちらの幸せも偏った幸せだと僕は思いました。

お互いがお互いの幸せを目指すことをしていなかったのです。

人間が幸せになるために必要な物は何もありません。今、自分の持っている素晴らしいものに目を向け感謝をすること、それだけなのです。

——天海選手

「俺は不幸な人間だ」「セレブって幸せそうだよな」など言うだけで今自分たちが持っている物を見ていない、自分たちを羨ましがる人がいることも考えていない…きーまそんもその一人です。友人もいて恋人もいて、お金も不自由ないくらいに持っている、これは間違いなく幸せと感じていいことです。

今度から感謝の正拳突き一万回、始めようかな。

勝ちたいと思うことが—昨日の俺より今日の俺を、今日の俺より明日の俺を成長させるんだよ!それが『生きる』ってことじゃねえのか?

——真田選手

他人を羨み、妬む人は沢山います。しかし決してその高みを目指そうとはしないのです。それが人間なのでしょうね。

この二人は対照的な性格でどちらも人生において欠かせない心を持っていました。しかしどちらが正しいということではなく、僕たち人間はどちらの心も持ち合わせることができるのです。

日々、自分の置かれた環境に感謝しながらもそれに甘んじることなく前へと進んでいく。

それにしても天海選手、奥さんの誕生日プレゼントに川で拾った石をあげるのはどうなんでしょうか(笑)。

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見えない学校

3つ目のお話は、天使(ガイコツ)の間違いで死んでしまった柿崎さんのお話です。中々不思議な世界でして、死んだ後に天使から貰える単位というものを獲得して最後の課題をクリアしないと成仏する事ができないんです。皆は成仏するためにせっせせっせと単位を集めています。

このお話で重要なキーワードは、【共感】でした。

この共感さえ身につける事ができれば、何度人生を繰り返しても不幸になりようがありませんから

——天使(ガイコツ)

共感を上手くできる人は、友人が多く関係も良好なことでしょう。友人が多いということは機会(チャンス)も多いと思うんです。確かに、人生は不幸にならなさそうですよね。

この話のオチには少しばかり感動しました。確かに、共感とはそういうことだよなぁと思わされましたね。自分の事ばかりで他人の事を考えない人が卒業できるわけがありません。

氷の親子

神谷の祖父が死ぬ前に語ったお話です。

遊園地で夏のイベントのために作られた氷の親子が、お役御免になって炎天下の外に放り出されてしまいます。溶けて消えてしまわないために、怖くて凍えるようなアトラクション達に乗って生き延びる事にしたのでした。

このお話のテーマは、まさしく生命です。

死に近い氷の親子が生き延びるためにどう抗い、何を想っていくのかということから生命について描写しています。

こうして命は形を変えながら、ぐるりぐるりと回り続けているのだよ

——観覧車

親子は最期に乗った観覧車で、彼に死を受け入れるよう諭されます。

しかし、話はここで終わりではありません。氷のお父さん熊は子供を生き延びさせるために自分の手足を捧げていくのです。…もしかしたら他に生き延びる手段があるかもしれない、そう思いながら。

そして氷の子供熊は父の意志を汲み取って、最後は頭脳を使って生き延びたのです。

それもまた、命なのだろう

——観覧車

死を受け入れるのも、抗い続けるのも、何をするのもまた命なのでしょう。

最後に

いかかでしたか?

日々の生活の中でちょっぴりと思い出させる名言の数々が散りばめられています。きーまそんが一番思い出させるのは天海選手の感謝についてですね。

貴方にとって思い出させる名言は、なんでしょう?

もし読んでいなければ、是非読んでみてください。

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