【感想&考察】おとなの教養

【感想&考察】おとなの教養

池上彰さん著書の【おとなの教養】について考察を書きたいと思います。
私たちが昔から学んできた事、常識のように思っていることの捉え方や
これからどういった姿勢で教養をつけていくべきなのか・・・
是非とも大人な方々に読んでもらいたい一冊です。




私たちはどこからきて、どこへいくのか

これがこの本のテーマです。
僕たち人間は何のために生まれたのか、そして最期にはどこへ行くのか。
今でも解決していないこの問題は、昔から考えられてきました。
それに触れる7つの題材をこの本は扱っています。それらを通して【教養】とはなぜ必要なのか、その本質は何なのかを追求していき大人になって物を考える力がついている僕らに対して
教養の大切さを教えてくれています。

 

学ぶのは子供だけではない

義務教育を受けている子供達は理系、文系関係なく学んでいきます。
将来的にはそれは教養になっていくのですが、僕が思うにその時点で歴史や社会について
学んだところでその本質を追求していく心がない子が大半だと思います。
ゆえに歴史、社会は暗記科目として皆扱いますし国語が文章を読み解き感性を磨いていくために必要であるなんてわからないでしょう。しかしながらそれを子供達に教えるのは大変難しいし理解できないですね。
だからこそ、大人になった今真の教養を身につける必要があると思います。
大学では文系、理系と分かれていてどちらかの分野に行ったらもう片方の学問に触れる機会は
非常に少なくなるでしょう。理系の人に歴史クイズ、逆は文系の人に数学問題と出しても正答率は期待できそうにありません。そういった文化が間違っているというわけではないのですが
偏った知識を身につけるのも視野を狭めてしまう要因になってしまうのではないでしょうか。
海外では4年間教養として文系、理系の科目を学んで専門分野はその後学ぶところもあるようです。
少し、羨ましく思えます。
若干長くなりましたが、要するに大人になってから教養分野を学ぶことによって子供の時よりも
その背景、本質を理解し自分のスキルアップになっていくのではないでしょうか。

 

歴史は失敗の塊&成功の秘訣

僕にとって歴史という科目は日本史、世界史に関わらずただの【暗記科目】に過ぎませんでした。
覚えにくい漢字、横文字の羅列・・・程度の認識ですね。
しかしよく考えてみれば、歴史は【人類規模の過去】だという事に気付きました。普段僕は
ある行動をとって失敗すればそれを振り返り、次はその過ちを犯さないようにしよう!
と反省をします。逆に成功した事は次もそうするようにしよう!と次に活かします。
これは個人規模の話で誰もがそうしていることでしょう。
たかがそれが人類規模になったのが歴史なのです。つまり歴史を学ぶ事は【失敗を犯さない】、【成功を習う】ことにつながっていくんですね。この本質を僕は当時見抜く事ができませんでした。どんなに単語が覚えられなくても、その本質だけは学ぶべきだったのかもしれません。
人によってはこれが当たり前の事でしょうが僕はこの歳になってハッキリと気づく事ができました。

 

終わりに

この本を読んで一番学んだ事は歴史の重要性、大人になっても学ぶ事の大切さなのですが
本来であればもっと得られるものがあるのだと思います。興味があれば、是非とも大人の方々に
読んでいただきたいです。








 

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